ダンパーが入る隙間を作る
いよいよ煙突ゾーンに突入。
次の問題はダンパーです。
ダンパーは空気の流れを遮断する役割をするもので、色々な形状のものがあります。
私は窯の内部と煙突の間に鉄板を挟み込むことにしました。
薪を燃やしている時はダンパーを開けて空気の流れを促し、
薪が燃え終わったらダンパーを閉めて熱気を窯内に閉じ込めます。
そこで、鉄板が入るだけの隙間を作らなければいけません。
私はレンガとレンガの間に詰める目地によってできる幅をダンパーの隙間にしようと考えました。
まず、ダンパーを挟み込む隙間より上になる部分を作ります。
煙突だけを浮かせることはできないので、レンガやアサヒキャスターで煙突の周りを固めて1つのブロックを作り、
そのブロックごと目地幅で浮かせる作戦です。
屋根に穴を開ける
テスト燃焼
しばらく時間をおいて煙突周りを乾燥させたらテスト燃焼をします。
目的は、火の回り具合を見たかったのと、熱によってひび割れした所を補修するためです。
一気に火力を上げるとひび割れが激しくなるので、1回目は少しだけ燃やします。
これぐらいでストップしときます。
これが窯開き。きれいな炎に感動…
この後で2回ほど同じくらい燃やしました。
そしていよいよ本格的に燃やします。
知り合いからもらった角材を使用。
穴から噴き出る炎。
着火の速さ、火の回り具合、煙突への煙の抜けも順調です。
この日、ピザとカンパーニュを焼いてみました。
その時のことはこちらから…
↓
窯開きと初ピザ
煙突の太さについて
私が使用した煙突は下記のものです。
内径15cm/外径20cmの煙突にしました。
内径12cm/外径17cmのものもあったのですが値段の差もそんなになかったため、
どうせなら15cmを…と思って選びました。
ですが、もしかして12cmでも十分だったのではないかと思います。
どちらも断熱層(内径と外径の間の層)は5cmあります。
煙突は全てネットで購入したのですが、届いた時に「デカッ!!!」と思ったのが第一印象。
想像していたよりもずっと大きかったのです。
煙突の太さはもちろん、特にハイトップ(一番上に付ける部品)は超巨大。
小さめの薪窯なのに、こんなにデカい煙突で大丈夫かな…?と思ったのが正直な所です。
比べようがないのですが、もし現物を見て選ぶことができたなら内径12cmを選んでいたと思います。
ちなみに我が家の窯に取り付けた内径15cmの煙突ですが、不都合があるかと言えば特にはない気はします。
扉を閉めてダンパーを開けた状態で薪を燃やすのですが、
窯内部が狭いので、炎のまますぐ煙突へと吸引されていくイメージです。
これが内径12cmだったら…と考えると、もしかしてもっと窯に熱を蓄えることができたのかもしれません。
そう思ってダンパーを半分ほど占めて燃焼させると、やや不完全燃焼のようになり黒煙が上がります。
それじゃあ窯の一番下の空気を取り込む(灰が落ちる)部屋の蓋を少し閉めたらどうだろう?と思って閉めてみると、それでもやはり不完全燃焼気味。
もっと窯内部が大きければ、この煙突も本領発揮できたのかも…と思います。
ダンパーと蓋について
ダンパーや蓋などの鉄部門は、溶接ができる主人の弟にお願いしました。
こんなに適当で汚い絵をLINEで送ったら…
こんなにカッコいい蓋を作ってきてくれました。
そしてダンパーも。
こんなに適当な図でよく分かってもらえたなぁ…
(せめて定規使えば良かったな…と今は思う)
カッコ良い重厚感のあるダンパーを作ってくれました。
持つべきは、溶接工の身内(笑)
本当に感謝です!
煙突周りの作り方を動画で見る
煙突周りを完成させて試運転するまでの動画です。
屋根の強度が不安だったので、屋根の上の作業は緊張しっぱなしでした。