煙突周り・テスト燃焼

ダンパーが入る隙間を作る

いよいよ煙突ゾーンに突入。
次の問題はダンパーです。
ダンパーは空気の流れを遮断する役割をするもので、色々な形状のものがあります。
私は窯の内部と煙突の間に鉄板を挟み込むことにしました。
薪を燃やしている時はダンパーを開けて空気の流れを促し、
薪が燃え終わったらダンパーを閉めて熱気を窯内に閉じ込めます。

そこで、鉄板が入るだけの隙間を作らなければいけません。
私はレンガとレンガの間に詰める目地によってできる幅をダンパーの隙間にしようと考えました。

まず、ダンパーを挟み込む隙間より上になる部分を作ります。
煙突だけを浮かせることはできないので、レンガやアサヒキャスターで煙突の周りを固めて1つのブロックを作り、
そのブロックごと目地幅で浮かせる作戦です。

①煙突の回りをレンガで囲み、アサヒキャスターを隙間に詰めていきます。
②完全に固まるまで放置
③窯本体の上に置いてみます。
④後ろの部分がドームにぶつかるので、少し削ります。
⑤煙突の下になる部分に溝があるので(本来は煙突と煙突の接続部分)
⑥溝をアサヒキャスターで埋めます
⑦十分にレンガに水を含ませて…
⑧アサヒキャスターを盛ります。
⑨上から見たらこんな感じ。
⑩煙突パーツにも十分に水を含ませてアサヒキャスターの上に乗せ、水平と隙間の幅を確認しながら設置。
⑪煙突パーツの周りもアサヒキャスターで固めます。
⑫上から見たところ。
⑬まだダンパーができていないので同じ厚さの段ボールを出し入れして確認。
⑭ダンパーは厚さ6mmで旦那の弟が制作してくれています。

屋根に穴を開ける

①屋根に穴を開け、短い煙突の上に1mの煙突を付け足します。 古典的なやり方だけど、これしか思い浮かばなかった…厚紙をぐるりと巻いて、穴を開ける位置を決めます。
②穴を開ける位置をマーク
③屋根の上から穴を開けるので、目印としてドリルで小さい穴を開けます。
④屋根の上からグラインダーで穴を開けます。グラインダーには金属用の刃を装着。
⑤煙突が付いた!!
⑥煙突と穴の隙間を耐熱テープで囲み、アサヒキャスターで固めます。
⑦アサヒキャスターで固めて終わったところ。
⑧下からも耐熱テープとアサヒキャスターで固めます。
でも後日、ここから雨がつたってきたので…
⑨屋根上のアサヒキャスターの上から耐熱シリコンシーラントを塗りたくりました。本当はフラッシングという部品を使うのですが、高価なので使用せず。一応これで雨漏りは解決しました。

テスト燃焼

しばらく時間をおいて煙突周りを乾燥させたらテスト燃焼をします。
目的は、火の回り具合を見たかったのと、熱によってひび割れした所を補修するためです。

一気に火力を上げるとひび割れが激しくなるので、1回目は少しだけ燃やします。

これぐらいでストップしときます。
これが窯開き。きれいな炎に感動…

この後で2回ほど同じくらい燃やしました。
そしていよいよ本格的に燃やします。

知り合いからもらった角材を使用。

穴から噴き出る炎。
着火の速さ、火の回り具合、煙突への煙の抜けも順調です。

この日、ピザとカンパーニュを焼いてみました。
その時のことはこちらから…
↓
窯開きと初ピザ


煙突の太さについて

私が使用した煙突は下記のものです。

黒耐熱 二重断熱 直筒200L φ150mm 【溶接煙突】
黒耐熱 二重断熱 直筒1000L φ150mm 【溶接煙突】
黒耐熱 ステンレス スーパーハイトップ φ150mm 【溶接煙突】


内径15cm/外径20cmの煙突にしました。
内径12cm/外径17cmのものもあったのですが値段の差もそんなになかったため、
どうせなら15cmを…と思って選びました。
ですが、もしかして12cmでも十分だったのではないかと思います。
どちらも断熱層(内径と外径の間の層)は5cmあります。

煙突は全てネットで購入したのですが、届いた時に「デカッ!!!」と思ったのが第一印象。
想像していたよりもずっと大きかったのです。
煙突の太さはもちろん、特にハイトップ(一番上に付ける部品)は超巨大。
小さめの薪窯なのに、こんなにデカい煙突で大丈夫かな…?と思ったのが正直な所です。
比べようがないのですが、もし現物を見て選ぶことができたなら内径12cmを選んでいたと思います。

ちなみに我が家の窯に取り付けた内径15cmの煙突ですが、不都合があるかと言えば特にはない気はします。
扉を閉めてダンパーを開けた状態で薪を燃やすのですが、
窯内部が狭いので、炎のまますぐ煙突へと吸引されていくイメージです。
これが内径12cmだったら…と考えると、もしかしてもっと窯に熱を蓄えることができたのかもしれません。
そう思ってダンパーを半分ほど占めて燃焼させると、やや不完全燃焼のようになり黒煙が上がります。
それじゃあ窯の一番下の空気を取り込む(灰が落ちる)部屋の蓋を少し閉めたらどうだろう?と思って閉めてみると、それでもやはり不完全燃焼気味。
もっと窯内部が大きければ、この煙突も本領発揮できたのかも…と思います。

ダンパーと蓋について

ダンパーや蓋などの鉄部門は、溶接ができる主人の弟にお願いしました。
こんなに適当で汚い絵をLINEで送ったら…

こんなにカッコいい蓋を作ってきてくれました。

燃焼室の蓋(左)と、灰が落ちる部屋の蓋(右)。耐熱塗装スプレーで塗装したところ。
蓋は手前に倒れてこないように工夫してくれました。
蓋を取り外しするためのハンドルも。これがあれば扉を取り外しする時に手袋がいらない!他に灰かき棒も作ってくれました。

そしてダンパーも。
こんなに適当な図でよく分かってもらえたなぁ…
(せめて定規使えば良かったな…と今は思う)
カッコ良い重厚感のあるダンパーを作ってくれました。

持つべきは溶接工の身内(笑)本当に感謝です!

次の工程はこちら→仕上げ

煙突周りの作り方を動画で見る

煙突周りを完成させて試運転するまでの動画です。
屋根の強度が不安だったので、屋根の上の作業は緊張しっぱなしでした。